嵐山グランマルシェとは

阪急嵐山駅すぐの住宅地にある、主に地域にお住いの皆さま向けの鮮魚、生鮮野菜、精肉の販売をする月2回のマーケットとして始まり進化中のマルシェです。5年目を迎えました。

はじまりは地域のお買い物支援から

嵐山といえば、「渡月橋」や「竹林の道」など京都を代表する観光名所が盛りだくさんの地域で、観光客の方ばかりの街という印象ですが、渡月橋から松尾大社にかけての東地区は住宅地で、高齢化が急速に進んでいます。

私達の嵐山コミュニティハウスは、会社の福利厚生施設でしたが、当時の地域の自治会の方から「3軒あったスーパーが全部なくなって、高齢者や小さい子供さんのいるご家族が買い物にとても不便を感じているので、なんとかならないものでしょうか。特に新鮮な魚が手に入りにくくて…」というご相談がありました。それはとても切実なものでした。一度やってみてあまりの大変さに、フェイドアウトしようとしていましたが(笑)ご訪問を受けて「今度いつやるのか皆さんから要望の声がたくさんあって、定例化して欲しい!」と強い強いラブコールをいただきました。

 生協さんが回ってくださっていたので、それではなぜ不足なのか伺うと

「商品を実際に見て買いたいと皆さんおっしゃるのです」とのこと。

素人からのチャレンジだからこそ買う人の目で仕入れます

定例で月2回やると決めても、1歩目から全く何もわからないという状況からの始まりです。私達は魚屋さんや八百屋さんではなかったからです。知人を頼って、魚屋さん、種苗メーカーさんの試験農場、焼肉屋さんのセントラルキッチンさんなどのご協力を得てスタートしました。

ご来店くださるお客様のお話を聞いて、みなさんの要望が分かってくるにしたがって、「自分たちで本気で仕入をしていかなきゃだめだ」と思い、決意して早朝に飛び起きて大阪中央卸売市場、鮮魚大手卸、食肉業者、野菜生産者、総菜業者、お菓子メーカーなど、仕入先を開拓する方向に向かいました。今では沢山の仕入先さんにお世話になっています。

グランマルシェのコンセプトと5つのキーワード

コンセプトができて「近場の手ごろでフレンドリーな成城石井(笑)」成城さんごめんなさい…「買い物だけでなく遊びに来るのでOK」最近では手が回らない時に手伝ってくれたり、別のお客さんに代理で商品説明してくれるお客さんも出て来られましたm(__)mそうして横のつながりもできてきました。

5つのキーワード

  1. 新鮮美味しい
    最初に「新鮮美味しい」がないと始まりません。スタッフが全て試食して、合格だけを仕入れています。在庫になったものはスタッフが買い取りしたり、社内会議の食事会などで食べるので、自分事なんです(笑)。試食しているからこそ、商品説明は実感が出ますし、調理法もお答えできるのです。「騙されたと思って買ってみて」からーのリピートがとっても多くあります!(^^)!
     
     
  2. お手頃価格
    嵐山グランマルシェは当初より利益を目的にしていません。みなさんの役に立つために「継続していくこと」が目的です。そのためには「よりよく改善していくこと」が重要だと考えています。
    利益が目的ではないですが、適正利益がないと継続ができなくなるのも事実です。私達は、人件費を経費から除いてグランマルシェの採算計算をしていますので、価格はお手ごろになるのが自然なことなのです。
    参考価格 (配達平日グランマルシェ) はこちら >

     
  3. 小分け少量販売
    独居の方以外でも、通常の販売単位は多すぎると感じておられ、小分け作業が途方もなく手間なんですが頑張るようになりました。
    コストコさんのような1品を大量の単位で販売するお店も人気です。ただ、大量単位の買い物をするには、冷凍庫冷蔵庫の大きいサイズのものを持っている必要があり、一定数の家族がいるなどの条件があります。
    嵐山周辺のご家庭は、1人住まい、2人住まいの方も多く、1品は少量で、品数が欲しいというご希望が圧倒的でした。野菜や果物は特にご要望が強かったため、野菜の少量パック、果物は1個から買えるように、総菜も1人前パック、刺身も一人前皿盛など改善してきました。手間を省きたい一般のお店ではなさらない作業だと思います。
     
     
  4. 健康に良い物
    薬品や添加物をなるべく使っていない「健康によいもの」をご提供するために「業務用の真空パック機」を導入しました。お肉に色を赤く美味しそうに見せるための薬剤が使われていることを知って愕然としました。そんなものいりませんよね。驚きました。知らなかったです。グランマルシェのお肉は新鮮ですが、色がくすんで見えるかもしれません。それはお肉の質が悪いのではなく、薬を塗ってラップパックしないからです。真空パックにしますが、それでも血液がわずかな空気に触れて凝固するために自然に起こるのがお肉のくすみだということです。
    野菜は、向日町や亀岡を中心とした京都の無農薬有機栽培を頑張っている農家さんから分けて頂いたものをコーナーにして売っています。自分たちで栽培することもはじめました。一般の農家さんはJAさんに出荷するものと、家で食べるものを分けて栽培しておられるそうで、それはとてもいやだと思いました。農薬がなぜ必要なのか、化学肥料がなぜ必要なのか、それらの何が問題なのかなどをかなり勉強してきました。必要ないという結論です。それでも私たちは、普通に生活していて2000種類もの化学化合物を摂取してしまうのだそうです。それを排出するための手段があって、それもご提供したいと思っています。私たちがまず自分たちが試して効果を検証しています。
     
  5. 普段あまり見ない、手に入りにくいもの
    お手頃な価格の黒毛和牛、自家製お惣菜、高級料亭に卸すとれとれ鮮魚、無農薬有機栽培の野菜やフルーツ、隠れた銘品のお菓子、厳選したパンなどの販売はもちろん、クラフトやリサイクルなどのフリマもやるようになりました。
    特徴のひとつが、店先に炭火コンロを出して、アユやお魚、焼鳥、お団子、お肉などをその場で無料で焼いてご提供していることです。
    お持ち帰りはもちろん、お天気が良ければお庭のガーデンテーブルで召し上がっていただいたり、雨天では館内のお部屋を解放して召し上がっていただいています。

コロナ禍がきて高齢者と子供たちを守るための最高の対策を打ちました

コロナが騒がれ始めようとしていた最初期に最新技術の除菌消臭設備を正式発表前に導入しました。東京五輪で選手村のクラスターがでなかったのはこの設備が全室に入ってことによると言われています。それは現在大阪府立病院機構であらゆる院内感染防止に使われているサーキュレーターです。この7月には米国の感染症学会に論文が発表され世界デビューします。実際に当社スタッフからはコロナ陽性者は一人もでていません。スプレーなどはご希望者におわけしてきました。

こんなものが真っ先に手に入るのは、コミュニティハウスオーナーが技術系ベンチャー企業を研究する大学研究者であるためです。栄養医療技術、バイオ、農業栽培技術などの分野も取り組んでいますので知見と人脈をグランマルシェに還元しています。

コロナ禍で社会の外出制限を受けてのチャレンジ

コロナ禍で、外出制限が厳しくなり、高齢者さんやお子さんたちが家にこもりがちになったことから、「文化祭イベント」「小学生向けスタディサポート」「プログラミング教室」をスタートしました。「五山の送り火」が4階から一望できることからお客様のご提案で「五山の送り火を見る会」が始まりました。「文化祭イベント」は、クラフトやアクティビティの体験ができ販売もするイベントです。「誰でも簡単ピアノレッスン」「ギター教室」「ペーパークイリング体験」「レザークラフト体験」「リボンアート体験」「糸掛けアート体験」「ハワイアンフラのパフォーマンス」「太極拳」「笑うセルフケア教室」「金継ぎ体験」「ヒンメリアート体験」など好評をいただいたので継続してきました。新しいコンテンツがどんどん増えています。

今後も、地域のみなさんの利便性だけでなく、「うれし、たのし、おいし」の発信基地としてチャレンジして参ります。お楽しみくださいませm(__)m